【無謀な挑戦の結果】 今日は、以前から挑戦していた資格試験の結果についてご報告です。
なんと、非破壊検査技術者(超音波探傷試験)のレベル1とレベル2、ダブル受験で「筆記試験」に両方合格しました!
現在は実技試験の結果待ちで、ドキドキしながら郵便受けを確認する日々を過ごしていますが、最大の山場だった筆記を(しかも2つ同時に)突破できたことで、少し肩の荷が下りました。
【なぜ「非破壊検査」なのか?】 「なんでまたそんなマニアックな資格を?」と思われるかもしれません。 きっかけは、今後の日本における**「インフラ維持管理」**の重要性を痛感したからです。
高度経済成長期に作られた橋梁やトンネルは今、一斉に老朽化を迎えています。 「壊してから直す」のではなく「壊れる前に内部の傷を見つける」。 そんな**「インフラのお医者さん」**とも言える非破壊検査のスキルは、これからの社会で間違いなく必須になると確信し、取得を決意しました。
【「探傷図形」が全く読めない…ゼロからのスタート】 意気揚々と勉強を始めたものの、すぐに後悔しました(笑)。 前回の地理情報標準に続き、今回も完全に知識ゼロからのスタートだったからです。
テキストを開くと、そこには謎の用語と図形のオンパレード。
- エコー高さ
- ビーム路程
- 音圧往復透過率
- DAC曲線(距離振幅特性曲線)
特に苦労したのが**「探傷図形(Aスコープ)」**の読み取りです。 横軸が時間(距離)、縦軸がエコーの強さ…と頭では分かっていても、実際の波形を見ると「これ、ただのノイズじゃないの?」「どこがきず(欠陥)のエコーなの?」と大混乱。
レベル2になると計算問題も複雑になり、「斜角探傷」の幾何学的な計算で何度ペンを投げ出したか分かりません。
【ダブル受験のメリットとデメリット】 あえてレベル1(基礎)とレベル2(上級)を同時に受けたのは、「一気に知識を繋げたかったから」です。 結果的に、レベル2の難しい理論をやることでレベル1の基礎がより深く理解できたので、この作戦は(死ぬほど大変でしたが)正解だったと思います。
【実技の結果を待ちながら】 今は、実技試験の結果を祈るように待っています。 探触子(プローブ)を試験体に当て、油まみれになりながらエコーを探したあの時間が、報われていることを願うばかりです。
もし無事に完全合格できたら、この技術を使って、安心・安全なインフラを支える仕事に少しでも貢献していきたいと思っています。








