令和7年度の土地区画整理士試験(学科)に合格しました。この記事を検索で開いた方が知りたいのは、きっと「どうやって勉強したか」「どれくらいの期間か」でしょう。答えを先に書きます──期間は半年、教材は過去問演習サイトひとつだけ。市販のテキストは一冊も買っていません。その勉強法を、実例のまま公開します。
土地区画整理士とは ─ まちを組み直す専門家
土地区画整理事業は、入り組んだ土地を道路・公園ごと再編成して、住みよい街区に組み直す事業です。その中核を担うのが土地区画整理士で、換地設計、減歩の計算、清算金の算定といった専門実務を担保する国家資格。受験には測量士などの関連資格か一定の実務経験が必要で、実務者に限定された試験です。
試験は学科と実地の二段階。学科の合格率はおおむね30〜40%、実地は20〜30%と言われますが、受験者がすでに測量士や技術士クラスの技術者であることを考えると、数字以上に歯応えがあります。
この試験の困りごと ─ 解説書が、ほとんど無い
勉強を始めてすぐ、壁にぶつかりました。土地区画整理士は、書店に対策本がずらりと並ぶような試験ではありません。過去問そのものは公表されているのに、過去問の解説書がほとんど出回っていないのです。解いて答え合わせをしても、「なぜこの肢が誤りなのか」を確かめる手段がない。独学者にとって、これが一番の難所だと思います。
それを解決してくれたのが、過去問演習サイト「過去問道場」でした。ここには一問ずつ丁寧な解説が付いています。解いて、間違えて、その場で解説を読んで理解する──この回転を全部サイトの中で完結できたので、結局テキストを買う必要がありませんでした。凄く勉強になった、と素直に書いておきます。
○×○ 過去問道場 土地区画整理士の過去問演習サイト ─ 一問ずつの丁寧な解説・スマホとPCで正誤記録が同期・要注意問題のブックマーク 腕試しに行く ─※こちらのサイトとは何の関係もない、ただの一利用者です。解説書の無いこの試験では本当に助けられたので、これから受ける方へのご紹介まで。
半年間の勉強法 ─ 私が実際にやった三つのこと
勉強期間は試験日の半年ほど前から。仕事と掛け持ちなので、机に向かえる日ばかりではありません。それでも続いたのは、次の三本柱に絞ったからです。
- 過去問を、ひたすら周回する──まずは全年度をひと回し。最初は散々な正答率でも気にしない。二周目、三周目と重ねるうちに、頻出の論点が体に染みてきます。法律や設計の分野は測量士の知識と重なる部分も多く、周回のたびに「知っている場所」が広がっていく感覚でした。
- すきま時間に、毎日数分でも解く──過去問道場はスマホでもPCでも正誤の記録が同期されるので、事務所ではPC、現場の待ち時間や昼休みはスマホ、と続きから再開できます。「今日は疲れたから3問だけ」でも記録は積み上がる。毎日数分でも前に進める仕組みが、半年間を途切れさせなかった一番の理由です。
- 間違えた問題を、絞って復習する──要注意の問題や間違えやすい問題はブックマークしておき、直前期はそこだけを重点的に回しました。全問をもう一周するより、自分の弱点だけを潰すほうが、残り時間の使い方として圧倒的に効きます。
ちなみにこのサイト、学科だけでなく実地試験の模擬試験もやり放題です。複雑な画地計算は毎回数値がランダムに変わるので、「答えを覚えてしまって解けた気になる」ことがゼロ。実に実践的でした──この話は続編の実地試験編で詳しく書いています。
受験当日 ─「これは受かったな」と、油断禁物のあいだ
半年の周回の成果か、本番では解いている途中から「これは受かったな」と思える手応えがありました。自惚れではなく、繰り返し潰してきた論点がそのまま出題された、という実感です。
ただし──私は昔からケアレスミスをしがちなタイプです。氏名の記入、マークのずれ、単位の見落とし。「解ける問題を、解けたのに落とす」ことほど悔しいものはありません。試験の最後の10分は新しい問題に手を出さず、見直しだけに使うと決めています。これは実務の検算にも通じる習慣で、資格試験は仕事の作法の鏡だなとつくづく思います。
結果は合格 ─ 次は実地、そしてなぜ挑むのか
結果は無事合格。半年間、過去問道場だけを回し続けた勉強法は間違っていませんでした。この資格があると、区画整理事業で「専門家」としての信頼が高まり、事業提案の幅が広がります。測量・境界の知識に、換地・清算という「まちの再編」の知識が加われば、豊田市のまちづくりにもっと深く関われる──そう考えての挑戦です。二段階試験の後半戦は、続編「土地区画整理士・実地試験に挑む」をご覧ください。
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