こんにちは。私は、愛徳コンサルタントで働くパート主婦です。
子供たちも小学校へ入学し、家計の助けになればと始めた事務の仕事。
けれど、時代の変化を感じるたびに、不安がじわじわと私の中に芽生えてきたのです。
それは、「このままで、将来やっていけるのだろうか?」という漠然とした不安でした。
予測不能な未来と、変わりゆく働き方
今の時代は、10年前には考えられなかったような変化が次々と起きています。
AIの発達により、事務作業の多くが自動化され始めています。
データの入力、請求書の作成、スケジュールの管理…。
これまで人の手でやっていたことが、次々とAIやシステムによって代替されているのです。
この流れは、今後ますます加速していくでしょう。
私たちの仕事は、「人にしかできないこと」へとシフトしていく必要があります。
そう感じた時、私はふと立ち止まり、自分の働き方を見つめ直しました。
また、これから大人になっていく子どもたちは、もっともっと予測不能な社会を生きていくことになります。
そんな時代を力強く乗り越えるためには
「これまでこうだったから」という考え方では通用しないはずです。
親である私自身が、新しい考え方や働き方に柔軟に変わっていく姿を見せることで
子どもたちに伝えられることがあるのではないか――そう思ったのです。
「女性でも活躍できる現場」に惹かれて
私が勤めている測量会社では、最近ドローンを使った測量が導入されはじめました。
ドローンなら、高所や足元の悪い場所でも安全に作業でき、しかも効率的。
実際、社内でも「女性でも活躍しやすい仕事」として注目されています。
それを知ったとき、「私も現場に出てみたい!」という気持ちが芽生えました。
最初はドキドキしましたが、技術や知識を身につければ、年齢に関係なく長く働ける。
しかも、公共事業なら景気に左右されにくい。
これなら将来、年金だけでは不安な老後にも備えられるかもしれない…と感じました。
まずは「測量士補」の試験に挑戦!
測量の仕事に就くには、まず測量士補という国家資格の取得がひとつのステップになります。
もちろん、未経験の主婦にとってはハードルが高いと感じました。
でも、「できない」と思う前に、まずはやってみようと勉強を始めました。
育児・家事・パートの合間に、コツコツと毎日1~2時間。
参考書を読み、過去問を解いて、少しずつ知識を身につけました。
最初の年は、あと一歩というところで不合格…。正直、落ち込んだ気持ちもありました。
でも、「やっぱり技術者になりたい」という想いは消えませんでした。
失敗しても、自分のペースで前に進めばいい。そう思い直し、翌年に向けてまた勉強を再開しました。
挫折をバネに「ドローン資格」にも挑戦
落ち込んだ心を立て直すため、測量士補の勉強を続けながら
「二等無人航空機操縦士(国家資格)」の取得にも挑戦しました。
これは、国土交通省が定めるドローンの操縦資格で、業務に使うために必要なライセンスです。
学科だけでなく、実技や適性検査もあり、不安もありましたが、結果は…合格!
自分の力で資格を取れたことが、何よりの励みになりました。
あの時、思い切って挑戦して本当によかったと思っています。
ついに測量士補、合格!
そして今年、再び測量士補試験に挑戦。
毎日の勉強を習慣にすることで、少しずつ苦手分野も克服でき、ついに…合格することができました!
「主婦でもできたんだ」と、自分に自信が持てるようになった瞬間でした。
この経験を通して、「勉強する時間をどう作るか」「続ける工夫をどうするか」
など、日々の生活の中で自分なりに工夫できるようにもなりました。
子どもにも、「お母さん、すごいね!」と言ってもらえて、何より嬉しかったです。
今後の目標と、伝えたいこと
今後は、さらに測量としての技術向上や建設コンサルタント関連の資格にも挑戦していく予定です。
そして「女性の視点を活かせる技術者」になりたいと思っています。
現場仕事や技術職というと、どうしても“男性の仕事”というイメージを持たれることがあります。
でも、実際にドローン測量や図面作成、データ整理などに携わる中で
女性だからこそ気づける視点や細やかさが活かせる場面もあるのではないか?と感じているからです。
最後に…
未来は予測できません。でも、自分の手で未来を選ぶことはできます。
結婚や出産、育児――いろんなライフステージを経験しながらも
私たち女性は働き続けられる力を持っています。
主婦だからこそ築けるキャリアがある。私はそのことを、身をもって実感しています。
これからも、技術を磨きながら、女性としても母としても一人の人間としても、成長していけたらと思っています。
(愛徳コンサルタント株式会社)