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不動産の売却で知っておきたい【確定測量】とは?

不動産会社に、売却の相談をしたときに、確定測量が必要と言われたけど、よくわからない方も多いと思います。

弊社、愛徳コンサルタント株式会社では愛知県豊田市で40年以上インフラ整備等に長く携わっていました。

今回の記事では確定測量についてまとめましたので、不動産の売買で失敗しないためにご参考頂けましたら幸いです。

目次

確定測量とは。必ず必要?

確定測量とは、専門的な資格を持った測量士または土地家屋調査士によって、土地の境界を確定させる測量のことです。

要は、接している土地の所有者とすべて現地境界立会を行い、境界の位置を確定させる作業です。

確定測量は、必ず必要ではありませんが、確定測量をしていない土地は、売却しづらくなります。

理由は2つあります。

  • 将来、境界トラブルになるリスク
  • 正確な土地の面積が、不明

購入者からすると、将来近隣とトラブルになりたくないですし、土地の面積が1坪違うだけで、何十万円も損をすることになりますので、売りづらくなりますし、値引き交渉をされやすくなるんです。

不動産の売却を考えている方は、少しでも高く売却するために、確定測量を行いましょう。

確定測量の費用

確定測量にかかる費用は、土地の広さと接している方の人数により、費用が異なります。

ここでは、一般的な例として、100平米(30.25坪)の土地のばあいで、かかる費用の目安を一覧にしてみました。

工程作業内容費用
事前調査公募・各種図面調査
事前現地調査
6万円~10万円
測量業務境界点検証
境界標や分筆境界標の設置
12~14万円
書類作成申請添付書類作成
不動産調査報告書作成
2~5万円
官民有地境界確定官民有地境界協議
官民有地境界立会い
6~10万円
民有地境界確定民有地境界確認書1.8万円
登記費用登記申請1~2.8万円
その他交通費等実費
費用合計29~43.6万円

このように、100平米の場合、29.3万~43.6万円と費用に幅があります。

測量会社によって、15万くらいの違いがありますので、複数の会社で比較してなるべく安く抑えましょう。

また、土地を売買する場合、その土地の面積や形状、所在地を測量し、その内容を元に契約を行う必要があります。


その土地の隣人に立ち合いをしてもらい、境界を決め、実測面積にて取引を行います。

境界確定測量とは、隣地所有者の立会い及び確認や官公署の図面をもとに土地の境界を全て確定させる測量のことです。


土地分筆登記や土地地積更正登記を行う場合は、申請を行う土地について、境界確定測量により境界が確定していることが必要です。


隣地所有者、行政との立会い及び確認を行いますので、隣接土地所有者が多い場合は、どうしても測量費が増えてしまうのが特徴です。

確定測量の費用が高くなる理由

確定測量の費用が高くなる場合があります。測量費用が高額になる主な理由は以下の通りです。

  • 土地が広い
  • 土地の測量が難しい
  • 資料が古いもしくは資料が無い
  • 隣接する土地所有者が多い
  • 相続問題などで裁判中である
  • 急いで確定測量をしたい

いずれかが該当する場合は、負担が増える可能性を考えて準備するとよいでしょう。

まとめ

確定測量に必要な費用は非常に幅があり、官民査定の有無や土地の状況、依頼する業者などさまざまな要因で費用が左右されます。

土地が広い場合や関係者が多い場合などでは、特に費用が膨らみやすく、売却にかかる費用としても決して無視できない金額です。

しかし、工夫次第ではその費用を節約することができます。業者の見積もりを複数社見比べて良心的な土地家屋調査士に測量を依頼し、ロスを出さず円滑に測量が終わるよう努めましょう。

今回ご紹介したポイントを参考に、費用をできる限り抑えながら確定測量を行い、トラブルのない不動産売却へとつなげましょう。

(愛徳コンサルタント株式会社)

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