「ドローン測量って実際どうなの?」──発注側からよくいただく質問です。毎週のように現場で飛ばしている立場から言うと、圧倒的に便利ですが、万能ではありません。良いところも弱いところも、天秤に載せてお見せします。
メリット ─ 速い・安全・面でつかむ
得意と不得意を、天秤にかける
速い・安全・高精度
天候・法規・解析の壁
- 広い範囲を一気に測れる ─ 人が歩いて測っていた範囲を、数十分の飛行で面的にカバーします。工期短縮は発注者にとって最大の利点です
- 危険な場所に人が入らない ─ 急斜面・災害現場・供用中の道路上空など、人を立ち入らせずに計測できます
- 点の測量から「面」の測量へ ─ 成果は数百万点の点群データ。後から「あそこの断面も見たい」に応えられる情報の厚みがあります
- 進捗が見える ─ 定期的に飛ばせば、造成や土工の出来高・土量の変化を時系列で追えます
デメリット ─ 正直にお伝えします
- 天候に弱い ─ 雨と強風は飛行の大敵です。工程に予備日を見込む必要があります
- 飛ばせない場所がある ─ 空港周辺や人口集中地区などは許可・承認が必要で、手続きに時間がかかります(法規の記事で詳しく)
- バッテリーの制約 ─ 1フライトの時間は限られており、広い現場はバッテリー交換を挟んだ計画が要ります
- 解析には専門知識が必要 ─ 飛ばして終わりではなく、点群処理・図化という専門的な後工程が成果の質を決めます
結局、どう使うのが正解か
弱点はどれも「準備と技術で埋められる」ものです。天候は予備日で、法規は手続きで、解析は経験で──つまり運用に慣れた測量会社に頼めば、デメリットのほとんどは発注者に届く前に吸収されます。逆に、狭い宅地の境界確定のように従来の地上測量が最適な仕事もあり、当社では現場に応じてトータルステーションとUAVを使い分けています。
むすび
ドローン測量は、広さ・危険・時間の三重苦がある現場ほど力を発揮します。「うちの現場は向いているか?」という段階のご相談も歓迎です。現場条件を伺えば、最適な方式と概算をご案内します。
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