インフラ調査士の学科試験を、前期は橋梁(鋼橋・コンクリート橋)で通過し、実務試験を経て二部門とも合格しました。そして2026年11月11日、後期のトンネルと道路工作物(付帯施設)の学科に挑みます。この記事を開いた方が知りたいのは、きっと「学科はどう勉強すればいいのか」「どれくらいの期間が要るのか」でしょう。先に答えます。前期は三か月以上、自分で作った一問一答(○×)を繰り返しました。いちばんの壁は「損傷程度の評価」という、普段の仕事ではなじみのない判定でした。
試験の形 ─ 学科を越えて、実務へ
インフラ調査士は一般社団法人 日本非破壊検査工業会の資格で、橋梁・トンネル・付帯施設といった部門ごとに認定されます。学科(一次)に合格すると、論文レポートを提出して実務(二次)へ進む流れです。実務の当日の様子は受験記に、合格までの答え合わせは合格報告に書きました。この記事はその手前、学科の話です。
講習会の演習問題を見るかぎり、学科の中心は四択で「適当なもの(不適当なもの)を一つ選べ」という形です。つまり、一つひとつの記述が正しいか誤りかを判定できれば、四択はそのまま解けます。勉強の柱を一問一答(○×)にしたのは、この形に合わせたからです。
勉強法の結論 ─ 三か月以上、○×を回す
前期の学科に向けて、私は三か月以上かけて、自分で作った一問一答を繰り返しました。四択の問題集を解くのではなく、記述を一つずつ○か×かで判定する稽古です。一問一答が四択の学科に効く理由は、三つあります。
- 四択の一肢が、そのまま一問になる四択は「正しい肢を一つ当てる」試験に見えて、実際は四つの記述それぞれの正誤を見分ける試験です。○×で一肢ずつ判定する稽古は、本番の頭の使い方と同じ形をしています。
- 素通りする肢がなくなる四択の問題集では、正解の肢が分かった時点で残りの肢を読み飛ばしがちです。一問一答なら、すべての記述に一度は正面から答えることになります。
- 苦手な分野だけを、何度でも回せる一問が短いので、すきま時間にも回せますし、間違えたところだけを繰り返すのも簡単です。長い期間をかけて何周も回すのに向いた形です。
いちばんの壁 ─ 損傷程度の評価
前期でいちばん苦労したのは、損傷程度の評価でした。損傷の種類ごとに、その状態から程度を区分していく判定です。点検の仕事で橋には日ごろから向き合っていますが、この判定の仕方は普段の仕事ではなじみがなく、現場の感覚だけでは答えられませんでした。
乗り越え方は、結局のところ一問一答の繰り返しです。区分の一つひとつを○×の問題にして、体に入るまで何度も回しました。なじみのない判定ほど、理屈を読み込むより、問われる形で何度も答えるほうが早く身に付きます。前期の学科を越えられたのは、この地道な周回のおかげだと思っています。
後期は、インフラ調査道場で稽古中
後期のトンネルと道路工作物(付帯施設)は、橋梁とは中身ががらりと変わります。今はインフラ調査道場の一問一答で稽古しています。橋梁・トンネル・付帯施設・共通の四分野で二千問以上、全問に解説が付いています。前期で効いたやり方を、そのまま後期にも持ち込んでいるところです。
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十一月十一日へ ─ 橋の次は、トンネルと付帯施設
前期は橋梁の二部門。後期でトンネルと道路工作物が加われば、橋の上も、下も、そして中も見られる調査士になれます。後期の二部門も、学科から獲りにいきます。結果は、受かっても落ちても、この便りでご報告します。
※本記事は筆者個人の受験体験・受験準備(2026年)に基づくものです。試験の構成・内容・運用は変更される場合があります。最新の情報は必ず実施機関である一般社団法人 日本非破壊検査工業会の公式サイト・受験案内でご確認ください。
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