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レーザーと3D測定の世界
─ 点群は何がすごい? TSとスキャナーの使い分け

測量のはなし初出 二〇二三〜二四年(統合改稿 二〇二六年七月)

現代の測量を支えているのは、突き詰めると「光で距離を測る」技術です。レーザー測距の原理から、いま主役になりつつある3D点群データ、そして「点で測るトータルステーション」と「面で測るレーザースキャナー」の使い分けまで、まとめて解説します。

原理はシンプル ─ 光の往復時間

何百万の光の点が、かたちを写し取る(点群)

レーザー測距の原理は、レーザー光を対象に当てて、反射して戻るまでの時間から距離を出す──それだけです。ただし光は1秒に約30万km進むので、ミリ単位の距離を出すには途方もなく精密な時計が要ります。この「光の物差し」が、トータルステーションにも、レーザースキャナーにも、ドローンのLiDARにも入っています。

3D点群 ─「形をまるごと」持ち帰る

レーザースキャナーは、この測距を毎秒何十万回も行いながら周囲を走査し、対象物の表面を何百万もの座標点の集まり(ポイントクラウド=点群)として記録します。点群のすごさは「後から何でも測れる」こと。現場では形をまるごと持ち帰り、事務所で必要な断面・寸法・体積を取り出せます。ドローンの写真から点群を作るフォトグラメトリ(UAV写真測量)と合わせて、現代測量の主戦力です。

TSとスキャナー、どう使い分ける?

 トータルステーションレーザースキャナー
測り方狙った一点を高精度に周囲を走査して面全体を点群に
得意な仕事境界杭の位置決め、基準点測量、施工の墨出し地形・構造物・災害現場の形状記録、土量計算
成果座標のリスト・図面3D点群・3Dモデル

「境界はどこか」を決めるのは今もTSの仕事、「この斜面はどんな形か」を掴むのはスキャナーの仕事。点の精度と面の情報量、どちらが要る現場かで選びます。当社では両方を保有し、案件ごとに組み合わせています。

むすび

3D測定の用途は測量にとどまらず、文化財の記録、工場の設備管理、ゲームや映画の背景制作まで広がっています。「かたちをデータにする」技術は、これからますます暮らしの近くにやってきます。現場の3D計測、点群データの活用にご興味があれば、お気軽にどうぞ。

3D計測・点群のご相談

レーザースキャナー・UAVによる3D計測と解析を承っています。

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