道路橋点検士では手痛い初陣を、RCCMでは長い石段を書いてきましたが、今回は少し肩の力の抜けた合格報告です。2024年に生まれたばかりの新しい資格「点群サーベイヤー」のSP区分に、この二月の第三回認定試験で合格し、四月一日付で登録しました。
点群サーベイヤーとは ─ 2024年生まれの新顔
3Dスキャナを使った測量が当たり前になりつつあるいま、その計画と品質を担える技術者を認定しようと、一般社団法人不動産検査保証機構が2024年6月に創設した認定資格です。区分は二つあり、STはレーザースキャナ測量を計画どおりに遂行できる人(どなたでも受験可)、SPは測量の計画を策定し、得られた点群データを検証できる人。SPの受験には実務経験3年以上か、測量士などの資格が必要で、私は測量士の登録証を添えて受験しました。
当日のセミナーが、そのまま試験範囲
この試験、形式がなかなかユニークです。事前に届くテキストと講習動画で学んでおき、試験当日はまず特別講師による3D測量セミナーを90分受講。その直後の筆記試験には、いま聞いたばかりのセミナーの内容が記述式で出ます。つまり居眠り厳禁。SPは択一25問に記述式が二本(セミナーの内容と、自身の実務経験)で、計1時間半の勝負です。
正直に白状すると、私の記憶に残っているのはただ一つ──記述式で「ハンディスキャナー」について書かされたことだけです。それでも手が止まらなかったのは、点群データが弊社の日常だったから。UAV(ドローン)レーザーで山を丸ごと点にする仕事を続けてきた身には、地上のスキャナの話も「初めまして」ではなく「よく似た親戚」でした。
空の点群と、地上の点群 ─ 近くて、少し違う
弊社の主戦場はUAV(ドローン)LiDAR測量──空から山や災害現場を丸ごと点群にする仕事です。一方この資格の主役は、三脚に据える地上型レーザースキャナやハンディスキャナ。普段の業務の延長そのものではないけれど、すぐ隣の技術です。空からの点群は広く、地上からの点群は濃い。橋の下や建物の中など空から見えない場所は地上で補う──両方の目を持てば、3D計測の使い分けをお客様に提案する幅が広がります。
今回の挑戦は、これまでの中ではいちばん軽やかに登れた一段でした。それはこの資格が易しいからというより、点群と毎日付き合ってきた蓄積がそのまま効いたのだと思っています。資格の石段は、登った段の数だけ次の段が低くなる──そんな実感のある合格でした。認定は5年間有効。名刺の点群の欄に、看板が一枚増えました。
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