挑戦の記、今回も正直に書きます。非破壊検査技術者の超音波探傷(UT)に挑み、学科試験はみごと一発合格──しかし二次の実技試験は不合格でした。探触子もグリセリンペーストも、何もかもが人生初。それでも今年、レベル1・レベル2の同時受験で再戦します。
超音波探傷(UT)とは ─ 鋼のなかの傷を、音で聴く
橋の桁や溶接部の内部にひそむ傷は、外からいくら眺めても見えません。そこで超音波を打ち込み、傷に当たって返ってくる反射(エコー)で内部を探るのが超音波探傷試験、略してUTです。担い手を認定するのがJIS Z 2305に基づく「非破壊試験技術者」の資格(日本非破壊検査協会)で、一次の学科試験と二次の実技試験の二段構え。弊社が保有する赤外線調査の資格(赤外線レベル1)と同じ制度の仲間です。赤外線が表面や浅い層の「見る点検」なら、超音波は内部深くの「聴く点検」。道路橋点検士やRCCMとあわせて、インフラ維持管理の五感を揃えにいく挑戦です。
学科は一発。実技は、初めてだらけ
学科は、これまでの資格勉強で培った型がそのまま通用して一発通過。問題は実技でした。普段の業務で超音波探傷器を使うことはなく、講習会で人生で初めて実機に触ったのです。探触子(プローブ)の当て方も、探触子と鋼材の間に塗る接触媒質──あのグリセリンペーストのさじ加減も、探傷器のつまみの操作も、すべてが初体験。しかも講習会の先生がなかなかに厳しく、初歩の質問をしつこく重ねられる空気ではありませんでした。
結果は、不合格。道路橋点検士に続いて、また「学科で勝って、実技で散る」です。活字の知識は独学でどうにでも積めますが、手が覚えていないと勝てない試験がある──二度も同じ形で負けると、さすがに身に沁みました。
それでも、今年も受ける ─ レベル1・2の同時受験
敗因ははっきりしています。実機に触れた時間が、絶対的に足りなかった。ならば潰すだけです。今年はUTレベル1とレベル2を同時に受験します。レベル1は装置を操作してデータを採る力、レベル2はその結果を評価する力。二階級同時はなかなか無謀に聞こえますが、学科の知識はすでに手元にあり、足りないのは手数だけ。講習の復習と、実機に触れる機会づくりに時間を注ぎ込みます。
これで「実技リベンジ」の看板が二枚並びました。九月の道路橋点検士、そして超音波探傷。次こそ実技試験に合格します。結果は勝っても負けても、この便りでご報告します。
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