補償業務管理士の専門科目を、今年物件部門・補償関連部門の二部門で受験します。この記事を検索で開いた方が知りたいのは、きっと「どう勉強するのか」「どれくらいやるのか」でしょう。答えを先に書きます──教材は過去問演習サイトひとつだけ、毎日最低十問。市販のテキストは一冊も買っていません。共通科目は二年前に合格済みで、専門科目の稽古は去年から続けています。もっとも去年の私は、その稽古の末に受験申込を忘れるという大失敗をやっているのですが──その話は後ほど。
試験の形 ─ 共通科目の先にある、部門別の専門科目
補償業務管理士は、公共事業の用地取得に伴う調査・補償を支えるこの業界の看板資格で、部門ごとに認定される仕組みです。関門は共通科目と部門別の専門科目の二段構え。共通科目は二年前に合格しているので、今年の相手は専門科目だけになります。
当社は補償コンサルタント登録業者として土地調査部門の業務を担っており、そこに積みにいくのが物件部門(建物などの調査と移転補償)と補償関連部門(補償説明や生活再建といった関連業務)です。土地を調べ、建物を算定し、権利者の方に説明する──三部門が揃えば、用地補償の仕事を最初から最後まで自分の免状で支えられます。
そして勉強法を決める一番大事な条件がこれです。専門科目の筆記試験は、択一式。公表されている受験の案内では各部門四十問。つまり一日十問を四日続ければ、本番一部門分と同じ問題数を解いていることになります。この数字の手触りが、次に書く「毎日十問」の根拠です。
勉強法の結論 ─ 教材はひとつ、毎日最低十問
やっていることは単純です。過去問演習サイト「過去問道場」を開いて、毎日最低十問解く。それだけです。仕事と掛け持ちで机に向かえない日もありますが、それでも去年から途切れていません。続いている理由は、次の三つに絞ったからです。
- 「一日何時間」ではなく「一日十問」で決める時間で目標を立てると、忙しい日に丸ごと吹き飛びます。十問なら数分、現場へ出る前でも終わる量。下限を思い切り低くして、その代わり一日も切らさない。
- すきま時間に、スマホとパソコンで続きから正誤の記録がクラウドで同期されるので、事務所ではパソコン、現場の待ち時間や昼休みはスマホ、と続きから再開できます。「今日は疲れたから十問だけ」でも記録は残る──この仕組みが、一年以上続いている一番の理由です。
- 間違えた肢は、その場で「なぜ誤りか」まで潰す解いて答え合わせをするだけでは、択一は伸びません。全問に解説が付いていて、腑に落ちなければAIに質問もできるので、迷った肢の理屈をその場で片付けます。要注意の問題は復習リストに入れ、直前期はそこだけを重点的に回す。覚えきった問題は除外リストへ送って、視界から外します。
※運営とは何の関係もない、ただの一利用者です。四たびのご紹介になりますが、それだけ世話になっているということで。共通科目の演習ページも別に用意されているので、これから共通科目を受ける方はそちらから。
択一式ほど、過去問が効く試験はない ─ ただし
択一式は「知っていれば選べる、知らなければ選べない」試験です。だから過去問の周回が素直に効きます。ただし、同じ構えでつい先日、痛い目も見ました。土地区画整理士の実地試験で、過去問どおりに出た問題は完答できたのに、形式が変わった問題にはまるで手が出なかったのです。
教訓は一つ。答えを覚える周回ではなく、肢ごとに「なぜ○か、なぜ×か」を言えるまでの周回にすること。理屈で覚えたものは、問われ方が変わっても崩れません。十問という少ない量に絞っているのは、一問ずつ解説まで読み切るためでもあります。
去年の敗因は、勉強ではなく申込だった
ここで去年の話です。勉強は仕上がっていて、正直、合格する自信もありました。それなのに受験申込の期間を丸ごと見落として、試験会場にたどり着けないまま一年を空けてしまいました。試験の第一問は、申込である──身をもって学んだ教訓です。
以来、受付の開始日は試験日と同じ扱いで予定表に書き込んでいます。今年は申込済み、受験は確定。これから受ける方も、勉強法を調べるより先に、まず受付期間の確認をおすすめします。あの失敗を笑い話にできるのは、今年受かった場合だけですから。
今年の宣言 ─ 二部門とも、獲る
稽古場は変えません。毎日十問を試験日まで積んで、物件部門・補償関連部門とも合格します。結果はこの便りでご報告します。この挑戦の記は負け戦も書く流儀なので、どちらの結果でも正直に書きます。
※本記事は筆者個人の受験準備(2026年)に基づくものです。試験の構成・内容・運用は変更される場合があります。最新の情報は必ず実施機関である一般社団法人 日本補償コンサルタント協会の公式サイト・受験案内でご確認ください。
─ 技術だより 一覧へ戻る ─